
製作年:2013年
監督:スパイク・ジョーンズ
出演:ホアキン・フェニックス
エイミー・アダムス
ルーニー・マーラ
オリヴィア・ワイルド
スカーレット・ヨハンソン
評価:★★★+★半分
妻から別れを切り出され、傷心のあまり過去の思い出の世界と
現実の状況の狭間で日々消えてしまいそうになりながら生活をしていた
代筆ライターが、新製品オペレーティングシステムの「彼女」と出会う。
実体をもたない人工知能とは言え、「彼女」の魅力にひきこまれ
次第に「本当の」恋愛感情を抱くようになってしまう主人公の話。
機械であろうと二次創作物であろうと、人間同士の触れ合いよりも
触れられない媒体と一心同体化しつつある現代人の
ネクストステージを、懐かしく新しく地味な近未来設定で見せて
くれた、新しいタイプのSF映画という感想を持ちました。
関係を持つ対象がOSだろうが生身だろうが、どちらの
恋愛対象とも関係を維持出来なかった主人公の救いがあいまい
かと気になりますが、観ていて満足度の高い1本でした。
なお、OSを演じたヨハンソンの声演技は、予想以上に良かった。
一言一句や息遣いから、微妙なニュアンスを表現出来ていて
引き込まれました。
作中一番魅力的なキャラクターだったと思います。
(容姿よりも「声」って重要なんだとつくづく思いました)
一番重要なのは、一瞬でも自分をゆだねた相手に自分の基準以上の
反応をされた時の感情処理能力なんだろうな。
その対象が生身だろうと二次だろうと、今の時代は重要じゃなくなったし。
いろいろ考えさせられました。
余:Choke Me With The Dead Cat!!
スポンサーサイト
☆☆ ↓ 参加中 ポチッとしてくれるとウレシイです ↓ ☆☆
- 関連記事
-
- 映画 感想 「アバウト・タイム」 ドーナル・グリーソン
- 映画 感想 「Get Him To The Greek」 ジョナ・ヒル
- 映画 感想 「くもりときどきミートボール」 ビル・ヘイダー
- 映画 感想 「50/50 フィフティ・フィフティ」 ジョセフ・ゴードン=レヴィット
- 映画 感想 「天国から来たチャンピオン」 ウォーレン・ベイティ
- 映画 感想 「ファンタスティック Mr.FOX」 ウェス・アンダーソン
- 映画 感想 「イルマーレ」 キアヌ・リーブス
- 映画 感想 「モンティ・パイソン 人生狂騒曲」
- 映画 感想 「渇いた太陽」 ポール・ニューマン
- 映画 感想 「ブロンコ・ビリー」 クリント・イーストウッド
- 映画 感想 「ポロック」 E・ハリス監督作
- 映画 感想 「そんな彼なら捨てちゃえば?」 J・アニストン 試写会にて
- 映画 感想 「ミュージック・オブ・チャンス」 ジェームズ・スペイダー
- 映画 感想 「欲望という名の電車」 ヴィヴィアン・リー
- 映画 感想 「明日に向かって撃て!」
Tag:洋/邦画一般